日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

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2023年7月28日効果抜群の感嘆詞を上手に使おう!


★話し方上達の近道とは?


話し方を上達させるには、本を読んで理解するだけでは全く効果がありません。話し方はスキルなので、実際にやってみることがとても大切です。例えば、『笑顔で話しましょう』『まず人の話を受けとめましょう』など、極めて単純なことでも実際にやってみると意外に難しいものです。どんな風に笑顔で話せばいいのか、話を受けとめるというのはどんな風にすればいいのか。できそうに思いますが、実際はなかなかできません。
しかし、話し方上達の近道があります。それは、「ああ、この人の話し方、いいなぁ」と思った人を真似ることです。私にも真似をしている話し方があります。それはコンサルタントのMさんです。


10年ほど前に、私はMさんが講師を務められたロジカルシンキングのセミナーを受けました。Mさんは、一流のコンサルティングファームに所属している人でした。一流のファームに所属している人は、専門用語やカタカナ言葉などを使った難しい話をすることがあります。しかし、Mさんはそういう言葉はほとんど使わず、とてもわかりやすい講義をしてくれました。
そして、私が最も感銘を受けたのは、Mさんが決して相手を否定しないことです。セミナーでは講師が参加者に質問をしながら進めることがあります。Mさんも色々と講義中に質問をしましたが、参加者がどんなに的外れな答えを言っても、「なるほど~、そういう考え方ってありますよね」「そうですよね。ついそう考えがちですよね!」など、肯定的な言葉で参加者の答えを受けとめてくれたのです。


その時、Mさんが多用していたのが「感嘆詞」でした。「ああ~、いいですね~」「おお!それ、すごいですね!」「う~ん、そうですよね~」など。この感嘆詞を前につけて肯定的な話をすることで、参加者は「本当にそう思ってくれているんだなぁ」と思えました。そして、安心して話すことができたのです。私はその時、初めて感嘆詞の威力に気付きました。



★感情を言葉に端的に表す


そして、最近、同じく感嘆詞の効果を実感したことがありました。私は以前、昼食時によく行っていたお店がありましたが、在宅勤務が増えたこともあり、その店にしばらく行っていませんでした。先日、その店に久しぶりに行ったところ、店員さんが私の顔をみるなり「あっ、いらっしゃいませ!」と言ってくれたのです。
「あっ、」という感嘆詞だけで、私は「ああ、この店員さんは私のことを覚えていてくれたんだなぁ。歓迎してくれているんだなぁ」ということがわかりました。感嘆詞はとても短い言葉ですが、それだけで気持ちを端的に表すことができます。私は、この時、改めて感嘆詞を有効に活用すべきだな、と思いました。


 

★感嘆詞を使って話に気持ちを乗せる


「話が苦手」「話が思うように伝わらない」という人の多くは一本調子の音調で話しています。話は、相手に自分の考えに共感してもらったり、自分の思うとおりに動いてもらうために行うものです。そのためには、相手の感情を動かす必要があります。しかし、一本調子の話し方では、日常会話でもビジネス会話でも相手の気持ちを動かすことは難しいです。人の気持ちを動かすためには、話に気持ちを乗せることがとても大切なのです。その感情の表し方として、「あ~」「うんうん」「え~!」などの感嘆詞はとても有効だと思っています。


但し、この感嘆詞も相手に対して否定的な気持ちを表す時に使うと逆効果になります。「私、パクチーが苦手なの」「え~っ、美味しいのに~」という風に使うと相手をより強く否定することになります。こういう場合には感嘆詞は使わず、かつ、「私は美味しいと思うけど、嫌いな人もいるよね~」と肯定的に話をすると、人間関係を良好に保つことができます。



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